本と歩く人(カルステン・ヘン/著)
                                ¥2,970
                                税込
                            
                                            
                            商品コード: 9784560091722
                        
                                                                                    関連カテゴリ
                                                            
                                                    ときどき、「この本のおもしろさがわかる人とだけおつきあいしたい」と思うことがある。
本好きあるある!共感してもらえるかもしれないが、本屋人としては失格である。
なら、この本に魅力を感じた人だけが集まる「読書会」にしよう。
僕はこの本を売りたいとは思わない。そのためのポップも書きたくない。
この本の価値がわかる人は、嗅覚が備わっていて自力で見つけてくれると思う。
すべての本は、必要な人の手に渡るようになっている。
年に一冊出会えるかどうかの名著 『 本と歩く人 』
本が好きな人、気持ちにゆとりがある人に届きますように!
byこんぶ店長
_______________________________________
老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン
本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。
老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。
ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく……
歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。
二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。
【目次】
第一章 独立の民
第二章 異邦人
第三章 赤と黒
第四章 大いなる遺産
第五章 言葉
第六章 未知への痕跡
第七章 夜の果てへの旅
謝辞/訳者あとがき
【著者略歴】
カルステン・ヘン(Carsten Henn)
1973年ケルン生まれ。ケルン大学に進んだのち、1997年にオーストラリアのアデレードで民俗学とブドウ栽培を学ぶ。帰国後、市職員として勤務したのち、2008年からフリーのジャーナリストとして国内外の雑誌にワイン関連の記事を寄稿。コンテストの審査員やワイン醸造の責任者を務めるかたわら、美食とワインに関する解説書、それらをテーマとする推理小説シリーズを出版。2020年に発表した本書は、刊行以来ベストセラーの上位を占め、現在までに35か国で翻訳刊行されている。2024年には映画化され、ドイツ国内で公開された。
                本好きあるある!共感してもらえるかもしれないが、本屋人としては失格である。
なら、この本に魅力を感じた人だけが集まる「読書会」にしよう。
僕はこの本を売りたいとは思わない。そのためのポップも書きたくない。
この本の価値がわかる人は、嗅覚が備わっていて自力で見つけてくれると思う。
すべての本は、必要な人の手に渡るようになっている。
年に一冊出会えるかどうかの名著 『 本と歩く人 』
本が好きな人、気持ちにゆとりがある人に届きますように!
byこんぶ店長
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老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン
本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。
老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。
ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく……
歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。
二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。
【目次】
第一章 独立の民
第二章 異邦人
第三章 赤と黒
第四章 大いなる遺産
第五章 言葉
第六章 未知への痕跡
第七章 夜の果てへの旅
謝辞/訳者あとがき
【著者略歴】
カルステン・ヘン(Carsten Henn)
1973年ケルン生まれ。ケルン大学に進んだのち、1997年にオーストラリアのアデレードで民俗学とブドウ栽培を学ぶ。帰国後、市職員として勤務したのち、2008年からフリーのジャーナリストとして国内外の雑誌にワイン関連の記事を寄稿。コンテストの審査員やワイン醸造の責任者を務めるかたわら、美食とワインに関する解説書、それらをテーマとする推理小説シリーズを出版。2020年に発表した本書は、刊行以来ベストセラーの上位を占め、現在までに35か国で翻訳刊行されている。2024年には映画化され、ドイツ国内で公開された。
