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　　42.195キロ走れるだけの元気もらえます！　
＼　　　　　　　　　　by こんぶ店長

2025年1月、人生初のフルマラソンに参加しました。
私はふだん運動しません。たった4回の練習だけで本番に挑みました。
20キロ地点超えたところで、予想通り膝に痛みが走りました。
ロキソニンを飲んでだましだましで歩いたり走ったりしましたが、
雨と雷にも見舞われ心が折れそうになりました。
やっぱり無茶だった…、いぶすきマラソン一緒に走ろうってお誘いに乗るんじゃなかった…
まだ半分で体は悲鳴を上げている、なのにまだ2０キロも…
そんなとき、昔、読んだ「負けるな、届け！」を思い出したのです。

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東京マラソンを走る知人の応援に行った主人公、はじめは拍手するのが精一杯だった。
次々に駆けていくランナーを見ているといつの間にか「がんばれ」と大声を出していた。
叫ぶたびに自分の声が鼓膜を揺らし、背中を押されてる気がした。
応援に来たはずなのに、逆に元気をもらっている。
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今、自分の目の前の沿道に手を振ったり声を出したりして応援してくれている人たちがたくさんいます。
眺めていると、いろんな感情が湧いてきました。
あぁ、一人で走っているのではない。
地元住民の方や、大会スタッフの協力のおかげで走らせてもらってるんだ。
沿道で応援している人とランナーに境界線はない。
こんなに疲れていても、どんなにゆっくりでも、一歩一歩動くこの丈夫な体に生んでくれてお父さん、お母さん、ご先祖様ありがとう。
すると気持ちが軽くなっただけでなく、体も動きやすくなったような気になりました。
錯覚かもしれないけど、この力を借りて走るしかないと思いました。
決して、走っているというほどのスピードではありませんが止まらず前へ前へ進むことができて、スタートから6時間35分後、無事ゴールできました。

私は、「負けるな、届け！」を読んでいなかったら完走できていなかったかもしれません。
こんなに力を当ててくれた本をこれから走るランナーに届けたいと思いましたが、あいにく1年以上、出版社の在庫が品切れになっていました。
本がないなら仕方ないかと諦められず、双葉社さん重版のお願いをしました。
何度か交渉して、当店が1,000冊買い取るという条件でこの度めでたく重版していただけました。
今、店頭に1,000冊あります。
フルマラソンを題材にした小説ですが、決してランナーだけが読む本ではないです。
すべての働く人、お父さん、お母さん、マラソンや運動に縁がない人にも元気を与えてくれる本です。