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ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集(斉藤 倫/著)

ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集(斉藤 倫/著)

¥1,320 税込
商品コード: 9784834084573
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言葉の背景を感じる本

言葉は大切。
でもそれ以上に大切なものがある。

作者の想いや、言葉の背景にあるもの。
行間と呼ばれてるものや想像の部分。

本に書いてあることも、
人が話すことも、
言葉がすべてではない。

言葉は、先に想いがあってそれを言葉にしようとした跡形だから。

私たちはその跡形を読んでいるにすぎない。

何を受け取り、何を想像するか。

模範解答はない。

自由で無限であるがゆえ、言葉の海のなかで溺れることもある。

だからこそ言葉の海で泳ぐ力を持っていたい。

この本は泳ぎ方を教えてくれる。

小学生のうちに読んでほしい。

テストの点数を気にする前に。

自己肯定感に関わる本でもある。

大人から届けてほしい。
言葉の背景にあるものを。



きみはいつものように、あけっぱなしの玄関から、どんどんぼくの部屋にあがりこみ、ランドセルをおろしながらこういった。「せんせいが、おまえは本を読めっていうんだ。ことばがなってないから」。ぼくは一冊の詩集をきみに手渡す。「ここんとこ、読んでみな」。詩は、おもしろい。そして、詩はことばを自由にし、ことばはわたしたちを自由にする。20篇の詩を通して、詩人斉藤倫と楽しみ、考える、詩のことそしてことばのこと。

作品の中に登場する詩
1.「あの」藤富保男/「か」藤富保男 2.「うしろで何か」松井啓子/「じゃがいものそうだん」石原吉郎 3.「まつおかさんの家」辻征夫/「人生が1時間だとしたら」高階杞一 4.「きりん」まど・みちお/「やくぢやま節」 5.「痛点まで」松岡政則/「ユウレイノウタ」入沢康夫 6.「ねむり」山崎るり子/「猫」萩原朔太郎 7.「海をみにゆこう」長田弘/「ナチュラル・ミネラル・ウォーター」田中庸介 8.「真夜中の蟬」中野重治/「誰かが言ったに違いない」村上昭夫 9.「『句集 無伴奏』より」岡田幸生/「崖」石垣りん 10.「大漁」金子みすゞ/「風がやむとき」井上洋子

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