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退歩を学べ(森 政弘/著)

退歩を学べ(森 政弘/著)

¥990 税込
商品コード: 9784333025121
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【こんぶ店長コメント】
部屋の中で一匹のコバエが飛んでいる。
外に出たくてもがいているが窓ガラスにぶつかって一向に出られない。
窓の反対側は開いていて、ちょっと後ろに下がれば出口を見つけられるのにコバエは前進ばかりしている。
「馬鹿だなあ」と思う。
しかしよく考えたら、わたしたちも前しか見ていなかったり、後退を恐れたり、合理的主義に走ったり似たようなことをしている。
「わたしのこと」じゃなくても、世の中はこれまで進歩することばかり追い求めてきた。
しかし今、行き詰まりを見せている。

ここでピンときたときたかもしれないが、本のタイトルは「進歩したければ、退歩を学べ」という意味で、これは禅の教えである。

物事は二極で一つになってできている。
例えば、アクセルとブレーキ、出口と入口、強いと弱い、大きいと小さい、勝ちと負け、善と悪など、どちらか片方だけでは成立しない。
ブレーキがない車は危険極まりないし、アクセルがない車など役に立たない。
進歩も退歩もセットである。

物事は二極で一つですから善のなかにも悪が存在するし、悪のなかにも善が存在する。
例えば、勝負ごとになると、わたしたちは勝つことばかり意識しがちですが、もし負けたとしても、「全力で尽くした」とか「チームプレーができた」と評価できれば次に繋がる学びが得られるだろうし、負けの価値を上げられる。
このように勝ち負けや善悪という価値観念を超えた評価を「無記」という。
もし幸せに生きたいなら、この無記を見抜く力が必要であると著者、森政弘さんは訴えている。

すこしズレるかもしれないが、以前、本屋の前に置いていた私の自転車のカゴに大量のゴミが投げ込まれていた。
それを見た瞬間、「こんなところに捨てたのはだれや」と怒りそうになったが、アルバイトの子が「店長ぉ、だれかがお土産置いていってくれてますよ」と言ったので拍子抜けしてしまった。
確かに、怒ったところで私がゴミを処理することには変わりない。
「なんで俺がせなあかんのや」と思ってやてると益々嫌な気分になっただろう。
ゴミをお土産と例えるだけで笑いが生まれる。そのほうが幸せではないか。

こんぶ店長



「退歩」とは禅に由来する語で、禅では「進歩」が「外的な対象に着目する姿勢」を言うのに対して、「退歩」は「心を問題にする姿勢」を意味します。
著者によれば、「進歩」だけでなく「退歩」が機能してこそ真に進歩するといい、「退歩」の具体的な実践方法として、仏教に基づくものの見方を図表や写真を用いて説明します。
東日本大震災以前から「進歩」一辺倒の歪みが露呈している現代日本ですが、「退歩」によって私たち一人一人が心豊かに生きていく先に、日本全体の真の「進歩」があると語ります。本書はアーユスの森新書の4冊目で、著者渾身の書き下ろしです。
(佼成出版社)

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